女優 芦田愛菜。
2010年に松雪泰子さん主演で放送されたドラマ「Mother」に出演していたのが、私が愛菜ちゃんを知ったきっかけでした。
当時、母となって数年の新米ママだった私も見ていたのですが、とても衝撃的な内容でした。
ドラマの内容も衝撃でしたが、愛菜ちゃんの演技の凄さに圧倒され、更に衝撃を受け目の離せないドラマとなりました。
そのドラマに出演していた当時、愛菜ちゃんは5歳。
本当に迫真の演技でした。
その演技に魅了されずにはいられませんでした。
しかも、我が家の上の子と2歳違い。
そういうこともあって、親戚のおばちゃんのように、愛菜ちゃんの活躍を成長をテレビを通して応援してきました。
少し成長して小学校高学年ぐらいの時、バラエティ番組やトーク番組に出演し、自分の言葉でしっかりと話している姿を見たのですが、
子供ながらに一本筋の通った魅力が感じられる子だなあ
そしてとても好奇心の旺盛な子だなあ
と更に愛菜ちゃんという人に興味を持ちました。
すると、どこかの番組で「すごく本が大好きでよく読んでいる」ということを聞き、そこに愛菜ちゃんの性格の原点があるのではないか、どんな本を読んでいるのか知りたいなと思っている時に、愛菜ちゃんの本「まなの本棚」が出たことを知りました。
その本を、先日やっと読むことができたので紹介したいと思います。
「まなの本棚」
発売は2019年7月だったので、当時愛菜ちゃんは中学3年生。
けれども本の作成はそんなに短期間でできないでしょうから、中2、中1当時の愛菜ちゃんが記した部分もあるかもしれませんね。
この作品は端々から愛菜ちゃんの本に対する愛、読書愛が、これでもかと伝わってくる作品です。
愛菜ちゃんにとって読書とはお風呂や歯磨きと同じ生活の一部なんだとか。
なので、一度も読んでいない日があると落ち着かないんだそうです。
また、字を読むのが好きすぎて、本や読むものが手元にない時は、たまたま置いてあった調味料の裏に書いてあった「原材料」や「製造元」などの文字を読んでいるとのこと。
本当に文字を読むのが好きなんですね。
周りの人に「活字中毒なんじゃないの?」と呆れられた、というのも納得です(笑)
この作品では、幼児期に読んでいた本や小学生で夢中になった児童書など、この作品が発売された当時中3だった愛菜ちゃんがそれまでに読んだ好きな本、好きだった本、紹介したい本などがいっぱい取り上げられ、一つ一つの作品毎に愛菜ちゃんの解説や感想、そこから学んだこと考えたことなどが書かれています。
一つ一つの作品をしっかり読み取り、しっかり考え、しっかり分析していて、「本当に中学生?」と感じずにはいられないくなる物ばかりでした。
更に、その本のジャンルは本当に様々。
絵本、児童書、大人が読むような小説はもちろん、海外の小説、落語や日本の古典、図鑑、日本文学・・・本当に幅広くてビックリしてしまいました。
そして、こんな本好きの愛菜ちゃんになった下地は、やはりご両親からの読み聞かせがあったことが随所から伝わります。
しかもご両親の、愛菜ちゃんの気持ちや心に寄り添った対応の継続が、愛菜ちゃんの本好きを更に加速させていったのだと感じました。
そんなご家庭での積み重ねから、読書好きになり、読書を通して想像力、探究心、好奇心、向上心など、ありとあらゆる能力を身に着けて行ったことがこの作品からとても伝わってきました。
読書を通して頭の中で色々想像でき、読み取れ、考えられる力。
そして読書を通して、友達など自分とは違う他人の意見も聞き入れて、自分の幅を広げられる人に成長しているんだなあとも感じました。
自分の糧として吸収し、それをもとに自分の中でしっかりした意見を持ち応用して広げて行ける人に成長しているんだと感心しました。
本当に読書の力絶大です。
けれども、いくら本好きでも、大人でもなかなかできない事ばかり。
それを中学生にしてしっかり身に着けて成長している愛菜ちゃんは凄いなあ、只者ではないなあと感じました。
この作品を読んで、愛菜ちゃんのしっかり一本筋の通った性格、そして、愛菜ちゃん自身から飽くことのない好奇心・探求心が溢れ出ているのを感じる理由が分かった気がしました。
この作品は、愛菜ちゃんと同じ世代の中高生はもちろんですが、今子育て真っ最中の親御さんや、これから親となり子育てを始める人にもぜひおすすめしたいと思います。
気になる方は、是非手に取ってみて下さいね。
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