先日、小5の息子が取っている通信教育、進研ゼミの考える力・プラス講座に「夏休みブックガイド」という副本がついてきました。
こういう本って、読書感想文や普段の読書の本選びにとても参考になるんですよね。
さすが、公立中高一貫校受検に特化した講座の副本。
適性検査・作文に出やすいテーマの本や為になる本、考えさせられる本が多く載っていました。
その中で、「君たちはどう生きるか」吉野源三郎/作
を前回紹介しましたが、もう一つブックガイドに載っていた本を紹介したいと思います。
likecatdogmonkey.hatenablog.com
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「十歳のきみへ 九十五歳のわたしから」
日野原重明/作
冨山房インターナショナル
上記「君たちはどう生きるか」をネットで検索していると、同系統のオススメ本として上がって来ていたので気になり図書館で予約すると、上記進研ゼミのブックガイドにも載っていてビックリしてしまいました。
どちらでもオススメしていただけあって、大人の私が読んでもとても良い心に響く内容でした。
作者日野原重明さんは、東京の聖路加国際病院の名誉院長だった方で、100歳を超えてもなお医師として現役で患者さんを診察していたことでも有名なおじいちゃん先生です。
残念ながら2017年に105歳でお亡くなりになりましたが、その数か月前まで医療に尽力されていたそうです。
「成人病」を「生活習慣病」に改名したり、地下鉄サリン事件では当時院長だった聖路加国際病院で多数の患者を受け入れ治療にあたるなど、国内外で生涯現役医師として医学会に多大なる功績を残されました。
そんな日野原先生が95歳の時に、10歳の子供達に対して伝えたい事として書かれたのが、この「十歳のきみへ ー九十五歳のわたしから」です。
寿命ってなに?
人間はすごい
十歳だったころのわたし
家族のなかで育まれるもの
きみに託したいこと
を、先生の子供の頃のことや体験談・経験談を大いに混ぜながら、それに基づいた先生の気付き人生での教訓、命のことなどを、決して堅苦しくなく、優しい言葉で、本当に先生が優しく話しかけているかのようにつづられているので、読みやすく、心にスッと入ってくる感じの本書です。
そして、本書の中には一貫して先生の優しさ、人を思いやる心、人への愛をとても感じる作品です。
また、本書からは先生の人生には常に大きな目的意識があるということがとても伝わってくるので、今まさに息子にそれを学んで欲しいと思っていたので、現在10歳の息子に是非読んで欲しいと思いました。
とは言っても、子供はまだまだ全てを理解できないと思います。
けれども、心に残ることは必ず何かあると思う内容なので、これから過ごす日々の過ごし方や考え方の指針に少しでもなるのではないかと思いました。
できればタイムスリップして、10歳の時の私にも勧めたいぐらいです(笑)
また現在アラフォーの大人に十分なった私が読んでも得る教訓がとても多い作品だと感じたので、親子で読むのもオススメです♪
その上で感じた事を親子で話すのも、とてもいいのではないかと感じました。
気になる方は是非読んでみて下さいね。
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