先日、息子(小5下の子)の取っている通信教育、進研ゼミの考える力・プラス講座の副本として「夏休みブックガイド」というものが届きました。
こういうのって、子供の読書感想文や普段の本選びの参考になるのでとても助かります。
その中に、ポプラ社の
「君たちはどう生きるか」吉野源三郎/作
がオススメ本として紹介されていました。
戦前に出版された名作を、2011年に児童書版として出版されたものです。
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実は我が家は、5年ほど前にこの作品の新装版と漫画版が発売され流行った時、漫画版を購入していました。
けれども当時は、今の息子と同じぐらいの小学校高学年だった娘(現在高1上の子)が興味を示さなかったので、本棚の奥にしまい込んでいたのです。
けれどもちょうど今回、進研ゼミで紹介されていたので、その家にある漫画版を現在小5になった息子の本棚にそっと置いておくと、すぐに気付き夢中で読んでいました。
息子に、この本は「夏休みブックガイド」で紹介されていた本の漫画版で、紹介されていたのは小説の児童書版だと伝えると、その児童書版も読んでみたい!と興味を示したので、児童書版と合わせてついでに新装版も図書館で予約して借り、3冊を見比べてみました。
私の感想ですが紹介したいと思います。
左から
児童書版、新装版、漫画版
まずは児童書版(写真:左)
ポプラ社のHPでも「小学校5、6年生から」と書かれているだけあって、やはり色々なところに読みやすい工夫がされていました。
総ルビ、注釈付きでした。
言い換えられたり、削られている箇所も見受けられました。
挿絵は少ないです。
児童書なのでだいぶ児童向けになってはいますが、やはり話自体の内容的に難しい部分があるのと時代背景も古いので、良い本ではあるのですが、これを手に取って読もうという小学生はなかなか少ないのではないかという印象を持ちました。
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そして新装版(写真:中央)
挿絵は漫画版と同じ人が書いたということで、児童書版の絵よりは絵的に取っつきやすいように思いました。
子供にとって「見た目」って結構重要ですしね。
児童書とは違いルビは少なめなので、漢字に強くない小5の息子が読むのはまず無理だと思いました。
読むなら、中学生以上がオススメだと感じました。
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最後に漫画版(写真:右)
漫画部分は小5の息子でも読めるぐらい読みやすいものでした。
漫画版と言えど漫画部分だけではなく活字部分も結構あり、そこは難しい内容もあるので息子は活字部分は読んでもいないと思いますが、小学生が話の大筋をとらえるには漫画部分を読むだけでも良いのではないかと感じました。
漫画なので子供が進んで読んでくれたので、導入部分として我が家ではとても役に立ちました。
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上記3冊を見比べて、小学校高学年で自主的に読む子であれば児童書版を1冊で十分だと感じました。
けれども、見た目や題名から小学生には取っつきにくい所があるように思いますし、話の内容も難しいところがあるので、親が小学校高学年の子供に読ませたいというのであれば、まずは漫画版を漫画部分だけでも読ませて大筋を頭に入れた上で児童書版を読ませるのが子供も受け入れやすいのではないかと感じました。
どなたかの参考になったら嬉しいです。