先日、息子(小5下の子)が取っている進研ゼミの考える力・プラス講座に「夏休みブックガイド」という冊子がついてきました。
こういうのって、子供の読書感想文や普段の本選びの参考になるので、とても助かるんですよね♪
さすが、公立中高一貫校受検に特化した講座の副本。
適性検査・作文に出やすいテーマを
〇環境・エネルギー
〇生物と環境
〇歴史と文化
〇国際理解
〇リーダーシップ
〇学びから得るもの
と項目分けしてオススメ本を紹介していました。
それとは別に、心に響くオススメ本として
〇前向きな気持ちになりたい時に読む本
〇元気がない時、落ち込んだ時に読みたい本
〇心に残るひと言が見つかる本
〇公立中高一貫校に入学した先輩達のオススメ本
なども紹介されていました。
その中の「元気がない時、落ち込んだ時に読みたい本」の項目のところに
ポプラ社の
「君たちはどう生きるか」
吉野源三郎/作
が紹介されていました。
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もともとは戦前に出版された本で、時代を超えて読み継がれている名作です。
中学生の主人公コペル君が、色々な経験をしながら感じ立ち止まり悩み考え、彼のおじさんに見守り時には導かれながら、人として大きく成長していくお話です。
進研ゼミで紹介されていた上記のものはその児童書版で、出版社のHPを見ると小学校5、6年生から対象とのことでした。
そして今から5年ほど前に、新装版と共に漫画版も出版されベストセラーに。
当時恥かしながらその本の存在すら知らなかった私ですが、
そんな名作で、しかも読みやすい漫画版が出たのなら読んでみたいし子供達にも読んでもらいたい!
と購入しました。
当時小学校高学年だった娘(現在高1上の子)。
さっと目を通す程度で興味を示しませんでした。
さすがに、分子だの、コペルニクスの地動説だの、ニュートンの万有引力の法則だの、が出てくる箇所もあるので拒絶反応を示したようでした。
うん、その気持ち分かる。
なので、本棚の奥に置いて置きました(笑)
月日は流れ、息子が当時の娘の年齢になり、ちょうど進研ゼミの考える力・プラス講座で児童書版が紹介されていたので、試しに家にあるその漫画版の「君たちはどう生きるか」を息子の本棚に置いて置きました。
すると、すぐに見つけ夢中で読んでいました。
意外でビックリしてしまいました。
漫画版と言えど、漫画ばかりではなく活字も多く載っている本書。
そしてその活字の部分の内容は、小学生にはまだまだ理解するには難しい内容でした。
大人の私でも、大半を読み飛ばしたくなったぐらいですから(笑)
なのでもちろん、息子の場合は漫画のところしか読んでいないと思います(笑)
けれども、それで良いと思いました。
小学生が大筋を掴むには漫画部分だけでも十分だと思いました。
そう思ったのですが、この本が進研ゼミの考える力・プラス講座の「夏休みブックガイド」で紹介されていた児童書版の漫画版なんだよと息子に教えてあげると、じゃあその児童書版も読んでみたいと興味を示したので、いい機会だと思い急いで図書館で取り寄せ予約をしました。
児童書版の紹介だけ見ただけでは、読もうという気すら起きていなかったのですが、漫画版を有効的に使えたことで児童書版にも興味を示してくれたのです。
こういう内容的に少し難しいものは、漫画版を効果的に使い、漫画版から興味を引き出して徐々に通常本にシフトしていくのもありだなあと感じました。
この本は思春期に入り始める小学校高学年はもちろん、大人が読んでも色々と考えさせられる良い本だと思うので、夏休みのこの機会に親子で読んで感想を一緒に話し合ってもいいのではないかと思いました。
気になる方は是非読んでみて下さいね。
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