最近、面白そうな本を発見しました。
イオンに入っている本屋、未来屋書店では5、6年生のすいせん図書にも選ばれている本でした。
実際読んでみて、子供はもちろん大人にもオススメな本だと感じましたので紹介したいと思います。
likecatdogmonkey.hatenablog.com
『10歳からの考える力が育つ20の物語
~童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』
人気放送作家の石原健次さんがストーリーを書き、『大家さんと僕』を描いた芸人カラテカの矢部太郎さんが挿絵を担当しています。
この本のコンセプトは「正義の反対は何だろう?」
題材は小さい頃から皆が読み親しんできた名作童話です。
その名作童話から皆が学んできた道徳的な教えとはまた別の読み解き方を紹介する本です。
誰もが自分を正義と信じて、相手を悪だと決めつける。
だとすれば、「正義の反対は悪」ではなく、「正義の反対は、もうひとつの正義」かもしれない。
そんな考えのもと、名作童話の新しい別の読み解き方を童話に隠されたもう一つのストーリーとして、そして現代に活かす新解釈として、主人公である童話探偵ブルースがこれまでとは違う視点で読み解いていきます。
例えば・・・
『3匹の子ブタ』を読むときに、オオカミの気持ちを考えてみよう。
『裸の王様』が見えない服を見えると言ったのは、本当に「バカだと思われたくない」と考えたからだけなのだろうか?
『鶴の恩返し』でおじいさんとおばあさんが部屋をのぞいたのは、鶴を思うやさしさだったからかもしれない。
などなど。
私達が当たり前と思っていた童話からの教訓をそれはそれとして横に置きつつ、もう一方の他の視点から考えなおし目からウロコの読み解きばかりなんです。
けれども、それは突拍子もない見方・考え方ではなく、これからを生きていく為に必要な考え方ばかりだと感じる内容なのです。
この本を読むことで
色々な考え方を理解できるようになる!
興味の幅がどんどん広がる!
想像力がぐんぐん伸びる!
自分で答えを見つけられるようになる!
などと紹介されていますが・・・
大人である私が読んでみても、まさにその通り!
凝り固まった大人の頭でさえも、物事を様々な角度から見る為の参考になったと思えました。
そう言えば・・・
私が大人になって初めて子供小学校の道徳の授業を参観した時、同じようなことで衝撃を受けたことがありました。
私が小学生時代に受けた道徳の授業と言えば、まさに名作童話のようにそこに学ぶべき主題・教訓があり、それに向けての授業でした。
題材から道徳的に周知すべきことを授業として学び、共通の知識として再認識する時間という印象でした。
社会で生きていく上で必要な道徳的ことを、1つのゴールに向けて先生が誘導していくという感じでした。
けれども、そこから30年ほどたった子供の道徳の授業では、取り上げる題材は似たような感じに思えましたが、そこから主人公の気持ちやどうすべきだったか、自分だったらどうするかなど、自分達が考えたことを各々発表していく感じでした。
それも、昔のように1つのゴール、1つの結論だけにこだわらず、色々な人の意見・考え方を聞いて掘り下げるのみで、題材から学ぶべき大きな主題を結論をつけずに授業が終わるという感じで、え?これで終わるの?と衝撃を受けました。
もちろん、全然見当違いの突拍子もないことを言う児童はおらず、先生もうまく誘導はしているので、題材から学ぶべき大きな主題も1つの意見として多数の児童から出てはいるのですが、それを誇張して「これが一番の学ぶべき事」とは言わず他の意見と同等扱いという感じでした。
なので、どんな意見でもその子の意見としてよく聞き詳細を聞いて膨らませて皆で共有するという感じでした。
この子供の道徳の授業を参観して、時代は変わったんだなあと思いました。
そしてこの本を読んで、やはりこのような色々な視点が、これからを生きる子供達にはまさに必要なんだと思いました。
その為には、親である私達にも必要な視点だと感じました。
こんな感じで、色々な考え方を育てる為に、親子でこの
『10歳からの考える力が育つ20の物語
~童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』
おススメです♪
20の童話の内ほとんどが誰しもが知っているような童話なので手に取りやすく、1話10分ほどでサクサクと読めてしまうので、夏休みの感想文用にももちろん朝読書や読み聞かせにもオススメです。
気になる方は是非読んでみて下さいね。
|