先日、上の子の高校と下の子の小学校から、いつものおたよりとは違う形式のおたよりが配られました。
冒頭には「保護者の皆様へ」と題し、末尾にはいつもの見慣れた学校名と校長名が書かれてはいましたが、いつもと違う形式なだけに、何か重々しく感じられました。
内容は、令和4年4月1日に施行された「教職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律」に関することでした。
同法律の趣旨及び目的等を踏まえ、教職員による性暴力等を根絶する為に、「学校内外において性暴力が許されないこと、教職員の言動で困ったことがあれば相談すること」について講和を行い、児童生徒向けの相談窓口を知らせると共に相談シートを配布したことが書かれていました。
↑↑↑ 高校生版
↑↑↑ 小学生(4~6年生)版
そして、児童生徒向けに、教職員が法の趣旨を踏まえたルールを守ることを周知したとのこと。
また、教職員が指導上やむを得ず児童生徒と一対一になる場合は管理職に報告することを徹底し、携帯電話やスマートフォンで個人的なやり取りを行わないよう指導しているとのこと。
不必要な身体的接触は教職員として望ましくないものですが、児童生徒の生命身体を守る為の介助等は当然必要な指導と考えているとのこと。
家庭でも子供と話す中で心配事があれば、配布した相談シート記載の連絡先に電話やメールで相談してくださいとのことでした。
小学生向けには、簡単な言葉でふりがなを打って子供にも分かりやすいように書かれていました。
また、相談シートの方には、
「大人からされて怖かったり嫌だったりして困っていることの例」
として具体的に分かりやすく、特に小学生用にはイラストも用いて視覚的にも分かりやすいように説明されていました。
相談シート末尾には住んでいる市区町村と学校名、学年、クラス、名前を書く欄がありますが、名前は書きたくなければ匿名でも提出可能なこと、そして、高校生版の方には「もし性暴力の被害にあってしまっても、あなたは決して悪くありません。ひとりで抱え込まないで、信頼できる大人に助けを求めましょう。」
という文言も記されていました。
昨今、教職員による児童生徒に対する性暴力の報道をよく目にします。
その対策として法律ができ、教育委員会も具体的にこのように動いてくれたのでしょうが、親として大人としてなんとも言えない気持ちになってしまいます。
こんな事件を起こすのは、ほんの一握りの良識のない教職員で、ほとんどの教職員が教職員として誇りを持って子供達を指導してくれているのに・・・。
そんなほんの一握りの良識のない教職員から、子供達を守れるよう、この法律と対策が効果を出してくれることを祈るばかりです。
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