都内の我が子の通う小学校では、不測の事態に備えて月に一度の避難訓練を行っています。
幸い訓練のみで実践する機会はありませんが、もしもの時に訓練を受けているのと受けていないのとでは咄嗟の行動が全然違うと思いますし、家に帰っても子供が訓練の内容を教えてくれたりするので親も勉強になり本当にありがたいです。
そして東日本大震災を教訓として、10年ほど前に新たに追加された避難訓練があります。
保護者による引き取り訓練(引き渡し訓練)です。
東日本大震災では東京も震度5ととても揺れ、学校も児童をそのまま帰宅させるのは危険と判断しました。
その為急遽保護者引き渡しとなり、それまで児童は学校で安全を確保しつつ待機となりましたが・・・
東日本大震災前は引き取り訓練はされておらず初めてにして本番の事態。
加えて保護者自身も職場などから帰宅できない状況、電話も繋がりにくい状況でもあったので児童全員を保護者に引き渡すには相当な時間がかかったそうです。
それを教訓に、東日本大震災以降からは引き取り訓練が行われるようになりました。
震度5以上の震災を想定し、毎年1度、全児童を対象に保護者による引き取り訓練が行われています。
決められた日時に本番を想定して本番と同じように保護者が児童を引き取ります。
その際、引き取ることができるのは年度初めに登録した人のみです。
両親や祖父母、親戚、近隣の知り合い、ママ友など年度初めに登録している人であれば引き取ることができます。
引き取るのはだいたいの家庭が両親のどちらかなのですが、どうしても仕事や用事で行けない時は登録している誰かに頼まなければいけません。
また登録している人であっても、例え両親でも勝手には児童を連れ帰れません。
順番に並び、自分の番が来たら担任先生に自分の身分を申し出、引き取り児童の名前を告げ、担任に登録名と精査してもらってから担任が引き取り児童を呼び無事引き取りとなる流れです。
連れ去りなど、別の不測の事態を避ける為これだけ厳重に行われています。
我が家は、近くに両親や親戚もいない為、登録は私と夫そして小さい頃から子供と仲の良い同級生のママさんに頼んで、お互い万が一の時はお願いしますと伝えあっています。
そして子供にも、
もしもの時パパもママもどうしても迎えに行けないっていう時は○○君のママに引き取りをお願いしているからね。
そしてその時は○○君の家でママ達が迎えに行くまで待たせてもらうことになると思うからね。
と伝え、そのママ友の電話番号や住所を家族全員が共有できる場所に書いて置いています。
こんな感じで我が子の小学校では、年に1度の保護者の引き取り訓練を行ってくれています。
もしもがないに越したことはありませんが、不測の事態に備えこれからも訓練に臨みたいと思います。
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