我が家の上の子は中3女子。
中学受験をした為、中高一貫校に通っており、毎日都内で電車通学をしています。
都内の電車は、朝はもちろん帰宅時も混んでいて、座れることは少ないので、娘は立っての通学が多いのだとか。
なのですが・・・娘は何故か、席を譲ってもらうことが多いのだそうです。
友達にとかではなく、もちろん見ず知らずの人に。
年配の方や妊婦の方、乳幼児を連れている方、体に障がいがある方なら分かるのですが、娘はそのどれにも該当しません。
若々しい中3なのに。
もちろんいつも制服を着ています。
見た目も至って普通の中学生です。
なんなら若さ体力的にも譲る側の方です。
なのに中3になってからでも、3,4回は譲ってもらったとのこと。
都内で、しかもこんな若々しい中学生が。
とても不思議ですよね。
私も不思議に思いました。
なので、娘と理由を考えてみました。
まず譲ってもらった時の娘の状況の共通点として・・・
通学時はいつものごとく大荷物だったこと。
教科書やペンを出して勉強していたこと。
そして譲ってくれた人は・・・
全員女性で、年配の方が1人、他の方は40歳後半ぐらいから50歳前後ぐらいの人がほとんどとのこと。
車内は立っている人ばかりなのに、いつもあえて娘を指名して声をかけてくれるのだとか。
目の前には何人も立っている人がいるはずなのに。
「横が空いたから」とわざわざ教えてくれたり、「もう降りるから」と声をかけてくれたり、降りないのにわざわざ譲ってくれたり・・・様々のようですが、皆あえて娘に声をかけてくれるそうです。
これらの条件から娘と、譲ってくれた人達は何故譲ってくれたのか考えてみました。
おそらく・・・
勉強している娘を応援したいと思ってくれたのだろうと思います。
立ちながらも大荷物ながらも勉強し、しかもたまに「中3」と表紙に書かれた教科書を持っているので受験生だと思ってくれたのでしょう。
そして譲ってくれた方達の年齢的にも、同じぐらいの年齢の子供さんか、もう少し大きな子供さんをお持ちであろう年齢層。
我が子のことを思い出され、その経験などから、電車で勉強する娘を応援したい気持ちになられたのではないか、と娘と話して結論付けさせてもらいました。
娘はこんな都会のど真ん中で、人の優しさに触れることができました。
譲ってもらった娘はもちろん、親の私もとても温かい気持ちになることができました。
娘も私も、この方達のように優しさを、応援したい気持ちを行動で表して行けたらなあと思う経験でした。
~pay it forward(ペイ・イット・フォワード)~
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